おとなとこどもの歯医者さん
オーラルフレイルを、ご存じですか?
加齢による衰えのひとつで、食物を噛んだり飲み込んだりする機能が低下したり、滑舌が悪くなったりするなど“口”に関連する機能が低下しつつある状態のことを指します。
オーラルフレイルと呼ばれる状態の特徴は適切な対処を行うことで機能低下を改善できることで、健康的な状態と病的な状態の狭間にあることです。このため、オーラルフレイルは医学的な病名ではなく、加齢による生理的な変化であるともいえます。
オーラルフレイルでは、物を噛んだり飲み込んだりする機能が徐々に低下します。具体的には、食べこぼし、嚥下時のわずかなむせ、噛めない食品の増加、滑舌の悪化などが生じ、結果として食欲の低下や食べられるものの種類が減少するなどの状態を引き起こすのです。
このため、オーラルフレイルの状態に陥ると、人生の大きな楽しみのひとつである“食事”への満足度が低下したり、他者との交流が円滑に行えなくなったりするため、精神面で大きなダメージを受けることも少なくありません。そして、それが活動性の低下につながり、さらなる口腔機能の低下を誘発することで、食事量の著しい低下などによって低栄養状態につながりやすいとされています。
オーラルフレイルは歯周病や虫歯による残存歯数の減少によって段階的に引き起こされるため、定期的に歯科検診を受けることが大切と考えられています。
高齢者は唾液分泌量が低下するため、口腔内の衛生状態が悪化しやすく、若い世代に比べて歯周病や虫歯を引き起こしやすいのが特徴です。また、特に糖尿病などの持病があると歯周病が悪化しやすいため、抜歯が必要になるほど重症化するまで発症に気づかないケースも少なくありません。気になる症状がない場合であったとしても、1~3か月に一度は口腔内の状態をチェックするようにしましょう。
また、そのほかにも、オーラルフレイルの状態にあるか否かを調べるには、残存歯数、咀嚼そしゃく能力、舌の動きと力、飲み込み、唾液分泌などの状態の評価が必要です。これらの状態がよくない場合には口腔機能低下症という病名で、歯科医院にて対応ができます。
当院では
咀嚼機能を検査する機械や舌圧を測定する機械、
また唇の力を測る機械などを
そろえております。その患者さんに合った検査を
させていただく場合があります。
おかもと歯科医院
吹田