「口の中にガンなんてできるの？」

はい、残念ながら歯以外の場所にガンはできます。
お口の中にできた悪性の腫瘍を口腔ガンと呼びます。
日本人では2015年に7800人と年々増加傾向にあり60歳以上男性に多く見られます。
口腔ガンの種類の中では舌癌が最も多く、高齢社会に伴い増加傾向にあり、あまり痛みを伴わず発症することが多いです。
また舌癌の好発部位は普段、歯科医院に通っていても歯科医自身もなかなか発見できない場所ですので見つかるのが遅くなることがあります。
口腔ガンは全体の体の癌よりも発症率は低いのでまだ国で検診をすることが成り立ちません。
一般の歯科医院がスクリーナーとして早期発見に努めることが大切なのです。

口腔ガンの予後は悪く、首から上の範囲ですので審美的にも機能的にも患者さんのQOLは非常に下がってしまいます。
ガンは早期発見・早期治療に勝るものはありません。